裁断機「PK-513L」「PK-513LN」の違い
プラス社から発売されている裁断機「PL-513」シリーズ。
自分で書籍をスキャンして電子書籍化をする自炊ユーザーの多くの人に支持されている裁断機です。
この裁断機には、以前販売されていた型番「PK-513L」(画像左)と、新たに販売が開始された「PK-513LN」(画像右)の2種類が現状発売されています。(2012年3月現在)
「PK-513LN」にはamazon.co.jp限定カラーの「PK-513LN-A」もあります。
この2種類の違いを紹介し、どちらがお薦めかをお伝えしたいと思います。
なお、将来的には「PK-513LN」のみの販売になります。
裁断機「PK-513L」「PK-513LN」のメリット
それぞれのメリットを紹介していきます。
裁断機「PK-513L」のメリット
裁断機「PK-513L」のメリットは次の通りです。
- 価格が「PK-513LN」より販売価格が安い。(2012年3月現在)
- ロックレバーを一度外せば、そのまま裁断用ハンドルが下げられる
- 台盤の滑りが良い
- 刃の部分を研磨して使っていくことが可能
裁断機「PK-513LN」のメリット
裁断機「PK-513LN」のメリットは次の通りです。
- 刃の替えがしやすい
- 紙ずれがしにくい
- ロックレバーの仕組みがより強固になっている
- 台盤が碁盤の目のようになっていて目安がつけやすい
裁断機「PK-513L」「PK-513LN」の紙ずれの違い
裁断機「PK-513L」「PK-513LN」、とちらを選べばいいか迷いますが、基本的にどちらも裁断性能が高いため、買って失敗することはありません。
ただ、チェックしたいポイントがあります。
それは「紙ずれ」に関してです。
裁断機を下ろした際に、切断面がやや斜めになることがあります。これが紙ずれです。この影響を両機種で見比べた場合、「PK-513LN」の方が紙ずれが少ないという結果が出ています。
実際に比較してみれば一目瞭然かと思います。上の画像が以前から販売されている「PK-513L」、下の画像が新しい「PK-513LN」です。
この紙ずれによる影響は、文章系であればあまり問題ありませんが、特に漫画の見開きページなどで顕著になります。
見開きページは出来るだけぎりぎりの位置で裁断し、絵が描かれている部分を出来るだけ切らないようにしたいものの、紙ずれがあると思った以上に切れてしまうようなこともあります。
そうした心配を軽減するのが、紙ずれの少ない「PK-513LN-A」と言えるでしょう。
裁断機「PK-513L」「PK-513LN」のその他のチェックポイント
紙ずれ以外で、チェックしておきたいポイントを紹介します。
裁断用レバーの下ろし方
「PK-513LN」では、ロックレバーを外しながら裁断用レバーを下ろさなければいけません。これが意外に面倒です。
「PK-513L」では一度ロックレバーを外すと、一度裁断を終えるまでは外れたままになります。
「PK-513LN」を利用する際のコツとしては、右手でロックレバーを外し、肘で少し裁断用レバーを下ろすようにするという方法がお薦めです。
台盤の滑りやすさ
「PK-513LN」では台盤が碁盤の目のようになっており、その場所は少しくぼんでいます。これもあってか、「PK-513L」と比べて紙を滑らしにくく感じます。
特に、移動ガイドを利用しながら本を移動させるときに、この滑りにくさを実感出来ます。
もっとも、この辺りは慣れの問題もありますので、慣れれば気にならなくなりますし、そもそも、両方を使わない限りは意識にすら上がらないかもしれません。
「PK-513LN」「PK-513L」の価格差に関して
2012年3月時点で、基本的に「PK-513LN」の方が価格が高くなっています。
amazon.co.jpでの実売価格で5000円ほどの差があります。
また、amazon.co.jp限定カラーであれば3000円の差です。
もしかしたら、将来的に同じくらいの価格になるかもしれません。
「PK-513LN」「PK-513L」の替刃に関して
「PK-513LN」は、刃を研ぐことができません。しかし、替刃の価格は「PK-513L」より安くなっています。
一方、「PK-513L」は刃を研ぐことが出来ます。しかし、買い換える場合は「PK-513LN」より高くなります。
研磨してもらう場合、プラス社に依頼すると結構な価格になります。自分で研いだり、金物屋などに依頼すればもっと安くなりますが、そうしたお店を探すのは大変です。
よほど多くの紙を裁断しなければ、替刃や研磨をする必要もありませんが、長く使い続けたいと考えている場合は、考慮する必要があるでしょう。
なお、刃の価格差は5000円ほどです。(2012年3月現在)