ファイルサイズの縮小
作成した電子書籍のファイルサイズが大きい場合は、少し修正して小さくすると良いでしょう。この動作はやらなくてもかまいません。
ここではpdfで作成したファイルを、pdfファイル自体のサイズを小さくする方法と、jpg化して小さくする方法の2通りを紹介します。
pdfのファイルサイズを小さくする方法
pdfを「Adobe Acrobat」で開きます。「Adobe Reader」ではありませんので注意しましょう。スキャナを購入すると「Adobe Acrobat」が付いてくることがあります。ドキュメントスキャナに関してはたいてい付いてきます。
そしてメニューバーの「文書」→「ファイルサイズを縮小」→「既存を保持」を選びます。「既存を保持」は、最新の「Acrobat」のバージョンを選んでもかまいません。
これにより、ファイルサイズが大幅に減ることになります。
ただ、画質の劣化も起こるため、両者を確認し、許容範囲かどうかの判断をしましょう。範囲外であれば、元のファイルのまま保存しておくことをお薦めします。
jpg化する
まず、pdfファイルを開きメニューバーの「ファイル」→「ファイルの書き出し」を選びます。
そして「JPEG」選びます。
後は、書き出したいフォルダを指定し、その場所に書きだします。
書きだす時に、設定を変更することで、ファイルサイズを減らすことができます。
このとき、画像化されたものが見やすいかどうかをチェックし、もし見難いようでしたら設定を変更して対応しましょう。画像サイズが軽くなればなるほど、文字がにじむようにみえたりします。
この方法を行った際に、pdfで見えていた時とは大幅に見え方が変わることがあります。画像に粗が目立ったり、pdfで回転して修正したと思われるものが元に戻ったり。そうした際は、pdfで見るようにしましょう。
zip化する
pdfファイルもjpg化されたファイルも、いずれもzip化することでよりファイルサイズを減らすことができます。
フォルダのzipファイル化は、フォルダを指定してマウスの右ボタンをクリックし、「送る」「圧縮(zip形式)フォルダ」を選べば可能です。
最初に開くpdfファイルは、先に紹介した「pdfのファイルサイズを小さくする方法」で作成したpdfファイルを用いることで、より小さいサイズにすることができます。
ファイルサイズ縮小化のデメリット
小さいサイズにすればするほど、画像の質が低下するため、どこまでで良しとするかは各自の判断になります。
ハードディスクドライブの容量が大きい人は、ファイルサイズが大きくてもあまり気にしないでしょうし、容量が小さい人は、よりコンパクトに収めたいと思うかもしれません。
また、ファイルサイズが大きいと、性能の低いパソコンでは閲覧時の動作が遅くなるという懸念もあります。
このあたりも考慮して、各自お好みのファイルサイズを設定しましょう。
ここまで終われば、書籍や漫画等の電子書籍化が完了となります。
やることが多いように思うかもしれませんが、慣れればスキャナの設定やパソコンの性能にもよりますが、文書中心の本で10分以内に、漫画などのイラストが多いものでも20分程度で終わります。
作業時間の中にはスキャンを待っている時間も含まれますので、そうした時間を別のことで過ごすことで、実際に作業にかかる時間はもっと少なくなります。